本記事は、「アオのハコ」の91話「最強の感情」の感想記事です。
前話の感想は、「アオのハコ」ネタバレ90話「1つのことだよ」感想をどうぞ。
「アオのハコ」ネタバレ91話「最強の感情」感想
第91話感想目次
- 天才と練習の虫
- 天才故の葛藤
- 「最強」じゃなくなった…。
天才と練習の虫
「天才」と呼ばれながら、人知れずバスケから姿を消した千夏の憧れであり、戦友であった夢佳。
そんな夢佳との再会を果たし、千夏は胸の内を打ち明ける。
この前、男(大喜)と遊んでいたのは、練習の弊害ではなく彼のおかげで自分を見失わずここまで頑張れた事を伝え、険悪なムードのまま千夏はその場を後にしました。
きっと、夢佳も千夏も色んな葛藤があったからこそ、仲直りできないんでしょうね。
天才故の葛藤
千夏と別れた後、さっきの皮肉はあくまで自分の八つ当たりだと後悔しながら夢佳の回想シーンに入ります。
中学にあがってすぐの大会で夢佳は1年生ながら試合に出ます。
しかし、周りは身体も大きく経験も違う為、自分のプレーが通用しません。
「小学校の頃、有名な選手だったらしいけどそうは見えないね」と周りが揶揄する中、夢佳自身が一番それを感じていました。
悔しい思いでベンチへ下がると監督から、「次は期待してるぞ」と声をかけられます。
それからというもの…期待に応えようと、千夏みたいにたくさん練習して今より上手くなろうと、文字通り血の滲むような努力を重ねました。
手から水分が消えて、口の中が乾いて血の味がする程…。
しかし、それでも自分の理想には届かず、現実とのギャップに1人苦しみます。
そんな中でも、自分に憧れてくれる千夏にはネガティブな感情が移らないように強がり続けます…。
周りからの期待と自分に求めるレベルが相当高かったんでしょうね。
「最強」じゃなくなった…。
いくら練習して上手くなっても、上には上がいる。努力しても勝てない相手には勝てない。
その事実が夢佳の精神を蝕み、自分の限界を嫌でも感じました。
きっとこの頃から、夢佳にとってバスケは好きなものから辛いものに変わったんでしょうね。
さらに、追い打ちをかける両親の離婚。
夢佳の父は昔言っていました、「好きって気持ちは最強なんだ!」「母を好きな最強な父」も「バスケを好きな最強の自分」も、もういません。
後退していく自分とは対照的に、常に前だけ向いて真っ直ぐ突き進む、そんな千夏がきっと眩しかったんでしょうね…。
だから千夏にすら、いや、千夏だからこそ何も告げずにバスケを辞めたんでしょうね。
「もしもバスケが辛かったあの時、千夏の側に居続けたらまたバスケを好きになれるかな…」と回想は終わり、自分の情けなさに涙を流す夢佳の前に大喜が現れ…。
手には千夏の試合のチケットが握られてます!?
チケットをかけたシャトルランで大喜は見事勝利したんですね!
「これ夢佳さんにあげます!」と大喜は言いました。
夢佳は千夏の試合を観に行き何かを感じ、仲直りなるか!?
続きは、「アオのハコ」ネタバレ92話「つらい時には」感想をどうぞ。