除毛も脱毛も、体毛に対する処理の方法であることはご存知だと思います。
でも、具体的にどう違うのか、意外と知らない人も多いのではないでしょうか?
除毛と脱毛のメカニズムや違いについて、詳しくご紹介いたします。
除毛とは?
除毛は肌の表面上に伸びている「毛を除く」ことです。誰でも簡単にできるので、自宅ケアの代表格と言えるでしょう。
また、基本的に脱毛よりも肌にやさしいのが特徴です。
一方、毛根から抜く脱毛と違い、表面上の毛のみの処理になる為、よりこまめなお手入れが必要になります。
除毛の方法
①剃毛
カミソリやシェービングで剃る方法です。1番手軽で一般的なため、多くの人が使用している方法です。
②除毛クリーム
除毛クリームを塗布し、時間を置いて拭き取る、または洗い流して毛を除毛します。
除毛クリームの主成分は、チオグリコール酸カルシウムです。
チオグリコール酸カルシウムは、アルカリ性成分でタンパク質でできている毛を溶かすことができるというわけです。
除毛のメリット・デメリット
①剃毛
剃毛のメリットは何と言っても手軽さです。カミソリやシェーバーがあればOK。いつでもどこでも簡単に処理ができます。
また、薬剤も熱も使わないので、肌への負担も軽めです。
デメリットは、毛根から抜く脱毛ではないため、すぐに毛が生えてきてしまうことです。
2日?3日もするとチクチクと毛が当たり、気になってしまうことも。
また、剃毛のあとは皮膚表面が敏感になっていることもあります。
保湿をしっかりして、肌荒れに備えましょう。
②除毛クリーム
除毛クリームのメリットは、剃毛に比べて、ツルツル感も次のケアまでの期間も優れていることです。
除毛クリームに含まれるチオグリコール酸カルシウムは皮膚に塗布することで毛穴に入り込み、毛を溶かします。表面より中の毛まで溶かすことができるため、剃毛よりツルツルになるのです。
また同じ理由で、次に表面まで毛が生えてくるまでの時間も稼ぐことができます。
除毛クリームは市販されている種類も多く、好みに合わせて選べます。
デメリットは肌への負担が大きいことです。タンパク質を溶かすチオグリコール酸カルシウムは皮膚まで溶かしてしまう可能性があるのです。
かぶれを防ぐために、パッチテストを行ってから除毛するようにしましょう。また、効果が上がりそうだからと、指定時間以上に塗りっぱなしにしないように注意が必要です。
脱毛とは?
脱毛は、「毛を毛根から抜く」ことです。
ムダ毛の根元部分である毛根から毛を強制的に抜くため、次に毛が生えてくるまでの時間は長くなります。つまり、除毛に比べてお手入れの間隔は広くなります。
ただし、毛根から抜く脱毛は肌への負担になりやすく、ケアも同時にしっかり行うことが求められます。
脱毛の種類
① 毛抜き
その名の通り、毛抜きを使って脱毛します。なじみが深く誰もが一度は行ったことがあるであろう方法です。
②脱毛ワックス
クリームタイプやテープタイプがあります。塗布したワックスとともに毛を剥がし取っていく脱毛方法です。
③レーザー脱毛
エステなどでレーザー(熱)を使用し毛根を死滅させます。レーザーが当たった毛根からは永久に毛が生えてきません。
脱毛のメリット・デメリット
① 毛抜き
毛抜きのメリットは手軽さです。毛抜きさえあればいいので、コスパも非常に優れています。一本一本、自分で抜くことができるため、眉毛などの繊細な部位は形を整えるのに活躍します。
デメリットは、時間がかかることです。全てのムダ毛を毛抜きで抜くことは現実的ではありません。また、抜く衝撃で埋没毛ができる可能性もあります。肌トラブルを防ぐためにも、処理後は保湿クリームなどを使用しましょう。
②脱毛ワックス
脱毛ワックスのメリットは広範囲にわたり処理ができることです。毛抜きほど時間を取らず処理が可能です。
デメリットは、ワックスとともに毛を剥がし取るため、痛みを伴うことがほとんどということです。また、脱毛にはつきものですが埋没毛ができる可能性があります。毛抜き同様、肌トラブルを防ぐためにも、処理後は保湿クリームなどを使用しましょう。
③レーザー脱毛
レーザー脱毛のメリットは何と言っても半永久的に脱毛ができることです。レーザーは、毛根にまで届き、毛が生える元である毛乳頭を死滅させます。ただし、毛には毛周期というものがあり、数ヶ月のサイクルで別の毛乳頭が活動を始めます。完全に永久脱毛するためには時間がかかることを覚えておきましょう。
デメリットはコストが高いこと、時間がかかることです。また、レーザーは熱処理になりますので、痛みが伴うこともあります。基本的に自宅外での処理となりますので、エステ等でクールダウンなどのケアをしてもらいましょう。
まとめ
除毛と脱毛の違いは色々あることがお分かりいただけたでしょうか?
体毛の処理は生きている限り男女問わず、ずっと続くもの。
それぞれの方法にメリットとデメリットがありますので、自分に1番合った方法を探してみましょう。