光脱毛と医療脱毛の各方式ごとの脱毛メカニズム

脱毛サロンで受けられる光脱毛やクリニックで受けられる医療脱毛は効果が高いと言われる反面、光を当てるだけで脱毛効果が得られる点に半信半疑という人も少なくありません。そんな人でも脱毛に至るまでのメカニズムを理解していれば、安心して施術が受けられるようになるものです。市販されている家庭用脱毛器も含め、それぞれのメカニズムの違いについて脱毛方式ごとに解説します。

 

毛周期のメカニズムと脱毛の基本原理

1本1本のムダ毛は人間の一生に相当する成長のサイクルがあって、毛周期と呼ばれるこのサイクルに合わせて脱毛を行うのが光脱毛や医療脱毛の基本です。毛母細胞が活発に分裂しながら毛が伸びていく成長期から細胞分裂が止まって毛が伸びなくなる退行期を経て、萎縮した毛が自然と抜け落ちる休止期に達します。毛の生える部位によって毛周期の長さは異なりますが、成長期は数ヶ月から数年に及んで退行期は数週間程度、休止期は3ヶ月から1年が平均的な長さです。
光脱毛と医療脱毛はどちらも毛に光を照射させて熱を生成し、毛の組織にダメージを与えることで生えてこないようにする点では共通しています。大半の方式では成長期の状態にある毛のメラニン色素にしか光が反応しないため、脱毛効果を高めるには休止期の毛が成長期に転じたタイミングで改めて光を照射させる必要があります。光脱毛も医療脱毛も間隔を開けながら何回かに分けて脱毛を行うのは、そうした毛周期に合わせて光を照射させるのが目的なのです。

 

光脱毛のメカニズム

脱毛サロンで使われる光脱毛の機械は、医療脱毛で使われるレーザーより低出力の光を広範囲に照射させるのが特徴です。毛の成長期には毛穴の奥にある毛母細胞に血管を通して栄養が供給され、次々に細胞分裂することで毛が伸びていきます。光脱毛の光はメラニン色素の薄い肌にはあまり反応せず黒い毛にのみ作用し、発生した熱は毛母細胞にも及びます。ダメージを受けた毛母細胞から栄養供給を受けられなくなった毛は成長を止め、数日後に自然と抜け落ちるようになるのが光脱毛のメカニズムです。
光脱毛のうち最も多くのサロンが採用するIPL脱毛は光を毛根に直接当てる方式で、光の性質は異なりますが医療脱毛に近いと言えます。SSC脱毛は抑毛効果を持つジェルを事前に塗った上で毛にのみ作用するクリプトンライトの光を照射させ、両者の相乗効果で毛根にダメージを与えるのが特徴です。
一部のサロンで採用されるようになったSHR脱毛は他の方式とメカニズムが異なり、毛母細胞に発毛の司令を出しているバルジ領域という部分にダメージを与える光を使用します。バルジ領域は毛根より浅い毛包と呼ばれる部分にあるため、SHR脱毛は他の方式より弱い光を照射させるだけで済む点がメリットです。

 

医療脱毛のメカニズム

クリニックで受けられる医療脱毛も基本的なメカニズムは光脱毛と似ていますが、医師にしか扱えない高出力のレーザー機器が使用できるという強みを持ちます。光脱毛は指向性の弱い光を広範囲に照射させるのと比べ、医療脱毛は増幅させた強い光を1本1本の毛に当てながらピンポイントで脱毛を行うイメージです。
毛のメラニン色素と反応して熱を生成し、毛の組織にダメージを与える点では医療脱毛も光脱毛のIPL方式と共通します。医療脱毛で使われるレーザー光は毛母細胞からバルジ領域に至るまでの発毛組織全体を破壊するだけの威力を持ち、以後も再生しないためその部分からは毛が生えなくなります。毛を作る組織そのものを破壊できる仕組みとなっているのため、医療脱毛はほぼ永久脱毛の効果が得られる方式なのです。
それだけに従来の医療脱毛に使われる脱毛機器はある程度の痛みを伴うのがデメリットでしたが、最近は痛みの少ない蓄熱式レーザー脱毛機器を導入するクリニックが増えています。蓄熱式の脱毛機器は光脱毛のSHR方式と同様に浅い部分にあるバルジ領域を狙い撃ちにするのが特徴で、低出力のレーザーを連続的に照射させることで毛の司令塔をゆっくりと加熱する仕組みです。

 

家庭用脱毛器のメカニズム

家庭用脱毛器は方式による違いによっていろいろな製品が売られていますが、それらはレーザー方式とフラッシュ方式に大きく分けられます。このうちレーザー方式は医療脱毛に使われる機器と同じ方式が採用され、毛のメラニン色素と反応するレーザー光を照射させることで毛母細胞を破壊する仕組みです。安全を考慮して医療脱毛よりレーザーの出力は弱く抑えられていますが、フラッシュ方式の家庭用脱毛器よりは脱毛効果が高くなっています。
家庭用脱毛器で現在の主流となっているのは肌への負担が軽く使いやすいフラッシュ方式で、脱毛の原理は光脱毛のIPL方式と同様です。照射される光の出力はサロンで使われる業務用の脱毛機器より弱めのため、素人でも手軽に扱える点がメリットと言えます。現時点ではフラッシュ方式の家庭用脱毛器でSSC方式やSHR方式を採用した機種は発売されていません。

 

まとめ

以上のように脱毛のメカニズムも方式の違いによってさまざまですが、表面に生えている毛そのものではなく皮膚の内部に隠れている組織に作用する点では共通しています。どの方式でも毛の生えるメカニズムに影響を与える仕組みとなっているため、カミソリやシェーバーを使って表面に生えている毛だけを自己処理するより脱毛効果が長持ちします。照射させる光が強ければ強いほど永久脱毛に近い効果が得られますので、痛みの程度やコストなども考慮した上で自分に合った方式を選ぶことが大切です。

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